「保活」は何から始めればいい?職場復帰はいつ?給付金・スケジュール・確認事項は?

お子さんを妊娠中の方も、生まれて育児に奮闘する方も、赤ちゃんは本当にかわいくてずっと見ていたいですよね。しかし、特に働くママさんはお子さんを保育施設に預ける必要があります。いわゆる「保活」について、”なにから始めればいい?””スケジュールは?””保育園選びのポイントは?”などの疑問について解消していきたいと思います。

①子どもの生まれ月に合わせ、職場復帰・入園したい時期を決める

取得できる休業制度を確認する

出産に伴い「産前・産後休暇」「育児休業」を取得することができます。

  • 産前休暇(任意):出産予定日の6週前(多胎の場合14週前)
  • 産後休暇(絶対):出産日以降8週間(医師が認めた場合は6週以降で就業可能)
  • 育児休業(任意):子供が1歳達する日の前日まで
  • 延長育児休業(任意):保育所に入所できない場合、子供が1歳6カ月まで(最長2歳まで)延長可能
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つまり、最短で出産日の6週間後から職場復帰をすることができます。

給与の代わりとなる給付金制度について知る

産休・育休中に、給与に代わって受け取れる給付金制度は大きく2つあります。

出産手当金・・・勤務先の健康保険から給付

支給開始以前の継続した12カ月の各月の標準報酬月額を平均した額÷30×2/3×産休で休んだ日数

育児休業給付金・・・雇用保険(国)から給付

休業開始時賃金日額×支給日数×67%(育休開始6カ月後からは50%)

そしてこれらの給付金は所得税の対象となりません。つまり、翌年の保育料算出のベースとなる「所得税割額」が下がり、保育料が5000円~1万円近く下がる可能性があります

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早くに復帰すると、給与も早く戻りますがその分課税所得も増えるので、保育料が初年度とあまり変わらないかもしれません。

生まれ月と入園時期のメリット・デメリット

保育園入園は、進級・卒園タイミングで下の学年がいない0歳児の4月が最も入園がしやすいタイミングと言われています。しかし保育園の多くは「生後43日以降」もしくは「生後57日以降」のお子さんから預かり可能、としているところが多いため、2月中旬以降に生まれたお子さんは0歳児4月クラスの入園はできず、0歳児クラスの期中入園の申請をする必要があります。しかし4月に入園が決定したお子さんは基本的にその1年間は利用するため、年度途中は在園児の転園などによる空きが出るのを待つ形となります。また1歳児クラスも、0歳児クラスと比べて新規で入れる定員が少なく入園の難易度は高くなります。

これまでの休業制度・給付金についてを踏まえ、生まれ月×復帰時期でメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

4月~2月上旬生まれ

①0歳児4月クラスに申込
  • メリット:希望の保育園への入りやすさが高い
  • デメリット:育児休業給付金をもらえる期間がやや短い
②生後43日もしくは57日以降で、0歳児期中クラスの申込
  • メリット:職場に早く復帰でき、元の収入に戻ることができる
  • デメリット:子供と一緒にいられる時間が短い・育児休業給付金もらえる期間が短く、翌年の保育料が高いまま・初年度は希望の園に入れない可能性もある
③0歳児クラス誕生月前月の入園を目指す。それに落ちたら育休延長を視野に入れる
  • メリット:子供と一緒にいられる時間が長い、育児休業給付金をもらえる期間が長く、翌年の保育料が下がる可能性
  • デメリット:収入が下がってしまう期間が長い・希望の園に入れない可能性もある

2月中旬以降生まれ

①生後43日もしくは57日以降の0歳児期中クラスの申込を受かるまで続ける
  • メリット:職場に早く復帰でき、元の収入に戻ることができる
  • デメリット:子供と一緒にいられる時間が短い・育児休業給付金もらえる期間が短く、翌年の保育料が高いまま・初年度は希望の園に入れない可能性もある
②0歳児クラスの申込で入所できなかった場合、育休延長をして1歳児4月クラス入園を目指す
  • メリット:子供と一緒にいられる時間が長い、育児休業給付金をもらえる期間が長く、翌年の保育料が下がる可能性
  • デメリット:収入が下がってしまう期間が長い・希望の園に入れない可能性もある

入園難易度の高い0歳期中クラスや1歳児クラス申込をするのか、比較的入りやすい0歳4月入園とするのか、自分のライフスタイルや元の職場と相談しながら検討することが必要となります。

②保育施設の種類を知る

まず、乳幼児期に教育・保育を提供する主な施設は以下の3つに分けられます。

  • 保育園
  • 幼稚園
  • 認定こども園

この3つの違いは下記の記事にまとまっているので詳しくは参考にしてみてください。

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いわゆる「保活」と言われるのは0~2歳までの保育を提供している「保育園」の入園に関することですね!

認可施設について

認可施設の形態と特徴は以下のようになります。

形態特徴対象年齢
認可保育園児童福祉法の基準を満たした保育施設。
公立と私立がある。
0~5歳
認定こども園幼稚園と保育所の機能や特長を併せ持つ。0~5歳
小規模保育・家庭的保育保育所より少人数のため、家庭的な雰囲気1人1人丁寧に保育する。0~2歳
居宅訪問型保育自宅で1対1の保育を行う自治体・事業者で異なる
事業所内保育事業所の「従業員枠」と地域のための「地域枠」がある地域枠は0~2歳

認可施設の料金

世帯所得(住民税の納税額)によって保育額は変動します。世帯収入が高い過程は認可外より高額となり、月額7万円以上となることもあります。

認可施設の申請・選考方法

自治体へ申し込み、自治体の定める指数や優先順により選考します。

認可外施設について

認可外施設の形態と特徴は以下の通りとなります。

形態特徴対象年齢
「認証保育所」など地方自治体の基準を満たした保育園(名称は地域によって異なる)地域の課題に合わせて、各自治体が独自基準で設置・運営施設ごとに異なる
その他の認可外保育施設国または都道府県の設置基準に準拠。「企業主導型」や「ベビーホテル」など。英語・習い事・送迎等教育内容やサービスに特色のある園もある。 施設ごとに異なる

認可外施設の料金

認可外施設=高いというイメージもありますが、3万円台~20万円台までと料金は幅広くなっています。企業主導型保育では、認可施設と同等かそれ以下の場合もあります。自治体によっては助成制度もあります。

認可外施設への申請・選考方法

基本的には各施設への申込となり、園独自の基準で先行されます。認証保育所など自治体に申請する施設の場合は認可保育所と同時に申請できることも多いです。

認可と認可外、どっちがいいのか?

認可保育園は保育士の人数など法令で決まっているので、一定の質の保育を受けることができます。しかしそもそも「教育」をすることは必須ではない施設なので、英語教育や運動などに力を入れているかはそれぞれの園によってまちまちになります。

認可外保育園はピンからキリまで様々あり、保育の質と料金が相応なところから、認可保育園以上に英語・プログラミングなど教育の質に力を入れている分、月額料金が高額なところまであります。

一定の保育水準+一定の教育を希望するのであれば認可保育園、認可保育園にないしっかりした教育を受けたい場合や、認可保育園の保育料が高く保育料を抑えたい場合、認可外保育園も見てみるのが良いと思います。

また認可保育園の場合、③で記載するように指数の高い順に決まってしまうため、希望の園に入れない場合もあります。保活激戦区の場合、認可保育園に入る難易度が非常に高い場合もあるので、まず自身の指数と入園可能な保育園を確認する必要があります。

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所得が高いと認可保育料も高くなるので、だったら独自の教育がある認可外に入れたい!という人も増えているみたい。

③スケジュールと自分の指数を把握する

復帰時期の目途を決定したら、その時期に入園するためのスケジュールと、自分の指数を把握します。

4月入園のスケジュール

認可保育園の場合

大体10月~11月頃に一斉に入園申込となることが多いので、夏~9月頃までにHPを見たり施設見学をしながら申し込む園を絞り込んでいくのが良いでしょう。9・10月頃から自治体のHPをチェックし、申込の案内を見逃さないようにしましょう。

認可外保育園の場合

入園方法は園によって異なります。出産と同時に申込できる園もあるので各園に直接問い合わせる必要があります。

期中入園のスケジュール

年度途中の場合、入園希望月の前月に申込など、自治体ごとの申込方法を確認してみましょう。また、年度途中に新設園ができ年度途中に募集がある場合もありますので、ぜひ確認してみましょう。

また、認可外保育施設は年度途中でも転園などにより、認可よりも空きが出る可能性が高いです。年間を通して園児募集をしている施設もありますので、問い合わせてみましょう。いったん認可外に預けて、年度途中や翌年度以降での転園を目指していくことも選択肢になるでしょう。

認可施設の入園選考の「指数」について

認可施設などの入園選考は、保護者の仕事や病気・介護などの状況から、自治体の基準に沿って算出する指数や優先順位などを勘案し、入園が内定する仕組みです。

指数を計算する基準は、市区町村のHPや窓口で公表・配布されているので、最新の情報を確認し、まずは自身の点数がいくつになるのかを把握します。

そして各保育園の入園ボーダーラインの指数についても、自治体で公表していたり、電話で教えてくれるので、認可保育園に入れる可能性があるのか、自身の点数で入れる園はどのあたりかを見ておいて、施設見学の優先順位を決めておくのもよいかもしれません。

↓文京区の場合の指数の例と入園できる保育園についてまとめていますので、参考にしてみてください。

④施設見学に行ってみる

復帰時期と希望入園月、入園したい候補の園を決め始めたら、実際に保育園の見学に行ってみましょう。

施設見学を申し込む

見学をしたい園に直接電話をしてみるのが1番早いです。園によっては、複数人を一度に同じタイミングで案内しているところもあれば、随時案内しているところもあるので、まずは「見学希望である」と電話をかけてみましょう。

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電話を掛ける時間帯は、お昼寝の時間帯での13時~15時頃か、園児の数が減ってくる延長保育以降の18時15分以降がおすすめです。

施設見学で確認するべきポイント

施設見学をするにもどこを見ればいいのかわからない!となりますよね。そんな方むけに、見学の際に見るべきポイントを、チェックリストにしてまとめましたので、ぜひご参考にしてみてください。

HPを見て事前に埋められるところは埋めておき、不明点は見学時に聞いてみるのが良いと思います。

働くママさん向けの保活まとめ

赤ちゃんが生まれる前から始まることもある保活。自治体のHPが分かりづらかったり、保育園も違いが分からなかったりと、大変なことも多いと思います。

  1. まずは自分がいつ職場復帰したいのかを決める!
  2. そのためにいつ入園するのか、保育施設は認可・認可外・認証どれになるかを調べる!
  3. 自分の指数と入園スケジュールを把握する!
  4. 入れそうな園を見学して比較してみる!

やるべきことは多いですが、1つ1つ少しずつ進めていきながら、お子さんとご自身にとってベストな保活になるように一緒に頑張りましょう!

この記事を書いた人

しかちゃん

0歳の娘を持つ30代です。
フルタイムワークしながら、保育園情報・プレママさんへのお役立ち情報などをまとめています。
日本酒・ビール・猫が好きです。